第3回国際防災・環境セミナーを開催しました

第3回国際防災・環境セミナーを開催しました

(令和5年2月3日掲載)

2022年12月26日(月曜日)、「第3回国際防災・環境セミナー」(地域防災・減災センター、グローカル環境・防災学研究会、椹野川河口域・干潟自然再生協議会ブルーカーボンWG共催)が山口大学工学部での対面会場とWEB配信を併用したハイブリッド形式で開催されました。対面会場では感染対策を行った上で21名が参加し、WEBでは大学、民間企業、その他一般から240名が参加しました。

セミナーではジャパンブルーエコノミー技術研究組合理事長で港湾空港技術研究所沿岸環境研究領域長でもある桑江朝比呂氏から、ブルーカーボンとは大気中の二酸化炭素が海に吸収され海底や海洋生物などに貯蔵された炭素であること、主要な吸収源が藻場であることなどブルーカーボンの基礎についてお話いただいた後、最新の観測結果や国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)におけるブルーカーボンをめぐる世界の最新動向等についてご紹介いただきました。現在のブルーカーボンを増やす海辺の環境活動はボランティアに支えられており持続可能ではなく、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを実現するために、今後ブルーカーボンの取引を増やすための仕組みづくりが重要であることが示されました。また、山口県内での活発な取り組みも紹介され、大変有意義なセミナーとなりました。

地域防災・減災センターHP:https://ds0n.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~cldpm/index.html

【講演内容】
講師:ジャパンブルーエコノミー技術研究組合理事長 桑江 朝比呂 氏
講演題目:「世界と日本のブルーカーボンの最前線」