常盤キャンパスで「宇宙セミナー」を開催しました

常盤キャンパスで「宇宙セミナー」を開催しました

(平成28年12月22日掲載)

衛星データの利用、研究推進に関する協定を国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、山口県、本学の三者間で締結したことを記念して、11月20日(日曜日)に常盤キャンパスにおいて「宇宙セミナー」を開催し、小、中、高校生、保護者等の約100名が参加しました。

冒頭、岡正朗学長から「本学として、衛星データを防災だけではなく、環境、農業、林業、経済等の分野でも活用していきたい。」と開会挨拶がありました。その後4件の講演があり、講演1では、JAXA衛星利用運用センター長の内藤一郎氏からJAXAの衛星画像データの技術について講演があり、衛星「だいち2号」が悪天候や夜でも画像データを収集できること、データにより森林の伐採箇所も把握できるため、ブラジル・アマゾンの森林の管理にも活用されていること等が紹介されました。

続いて講演2として三浦房紀国際連携担当副学長より、どのような画像データを活用し、防災対策、災害対策に繋げていくかについて、現在の研究の状況や展望が述べられました。

講演3では、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」での初の燃焼実験となる「ランダム分散液滴群の燃え広がりと群燃焼発現メカニズムの解明(Group Combustion)」の研究代表者である創成科学研究科 三上真人教授からISSでの実験や、地球での無重力実験、無重力体験の様子について写真や映像を交えながら紹介されました。

最後の講演4では、時間学研究所所長 藤澤健太教授からブラックホールについて、特徴、誕生までのしくみや、本学が観測に使用している電波望遠鏡について説明がありました。

今回のセミナーでは、4つの講演がそれぞれ終了した後に、クイズタイムが設けられ、多く正解した参加者には、岡学長より賞品が手渡されました。

最後に山口県総合企画部の大谷恒雄部長より閉会の挨拶があり、「県産業技術センターを拠点に、衛星画像データの活用や宇宙教育活動に取り組んでいきたい。」と今後の取組について述べられました。

参加者は宇宙に対する関心をより一層深めた様子で、本学としても宇宙に関する研究内容や取組を広く伝えることができ、大変有意義なセミナーとなりました。

内藤氏の講演
三浦副学長の講演
三上教授の講演
藤澤教授の講演