創成科学研究科博士後期課程・システムデザイン工学系専攻の布川拓海さんと同博士前期課程・機械工学系専攻の西原健さんが国際会議 ICIARE 2021 においてそれぞれ Best Paper Award を受賞しました

創成科学研究科博士後期課程・システムデザイン工学系専攻の布川拓海さんと同博士前期課程・機械工学系専攻の西原健さんが国際会議 ICIARE 2021 においてそれぞれ Best Paper Award を受賞しました

(令和4年4月8日掲載)

創成科学研究科博士後期課程システム・デザイン工学系専攻2年の布川拓海さん(江 研究室)と、同研究科博士前期課程機械工学系専攻2年の西原 健さん(機械システム制御工学研究室(指導教員:藤井文武准教授))が、2021年12月17日(金曜日)~19日(日曜日)にオンラインで開催された国際会議「 The ninth International Conference on Innovative Application Research and Education (ICIARE) 2021」おいてそれぞれ最優秀論文賞(Best Paper Award)を受賞しました。

布川さん、西原さんの発表した論文と感想は以下の通りです。

布川拓海さん
 発表した論文:題目は”Evaluation of lower limb muscle function by SS-5 test using a floor reaction force meter” です。高齢者施設では下肢筋力の診断に5回椅子立ち上がりテスト(SS-5 Test)が良く用いられていますが、筋力低下の具体的な評価ができないといった問題があります。本研究では、研究対象者に対してSS-5Testを実施し、床反力計で立ち座り動作を計測し、その結果から下肢筋力の評価が可能であること、立ち動作よりも座り動作の方が高精度に評価できることを提示しました。現在の医療現場では、患者さんの加齢に伴う心身の機能低下の状態を、簡便に評価する診断方法が求められているため、本研究の今後の発展が期待されます。

感想:このような名誉ある賞を頂き、大変嬉しく感じております。ご指導ご協力頂きました江教授や山口大学病院の先生方に深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、より一層精進して参りたいと思います。

西原健さん
 発表した論文:題目は"Small demolition robot ADR-01 with non-rigid installation of hammering unit"(Ken Nishihara and Fumitake Fujii)です。セメント工場で散見される固結物を破砕撤去する作業の省人化のための移動ロボット型破砕機の設計について検討した結果をまとめ、ロボット ADR-01を提案しました。ロボット ADR-01では、破砕に用いる工具(電動ピック)で発生する振動を、その工具を位置決めするために設置した垂直多関節型ロボットのモータ出力軸にできるだけ伝播させないようにする設計上の工夫を行っています。また、工具を破砕対象物に押し付けるために用いている人工筋肉が、防振面の効果も有することを等価な物理モデルを用いた振動解析の結果から明らかにしています。

感想:この度は大変名誉ある賞を頂きとても光栄です。藤井先生のご指導や研究室メンバの協力によって研究を進める事が出来ました。皆様に感謝いたします。今後も研究発展の為に努力していきます。

布川さん
西原さん