工学部長メッセージ

近年の情報通信関連技術(Information and Communication Technology: ICT)の急速な進展により、産業構造や分野、社会を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。我が国が目指す未来社会はSociety5.0(超スマート社会)と呼ばれ、その根幹を支える主な技術はAI(Artificial Intelligence)、IoT(Internet of Things)、ロボット、ビッグデータ解析などです。Society5.0の実現に向けて、工学が果たすべき役割は益々大きくなってきており、工学系人材に対する社会からの期待は高まっています。また、国連が提言する持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)を達成するためには、多様な産業分野におけるイノベーションが必要不可欠であり、新たな社会価値の創造に挑戦し、未来社会を牽引する工学系人材が社会から強く求められています。

山口大学工学部は、1939年にその前身である宇部高等工業高校として誕生して以来、地域の知の拠点として発展を続け、2019年に創立80周年を迎えました。この間の卒業生は約2万5千人に及び、幅広い分野で技術者として、研究者として、また教育者として国内外で活躍しています。現在は、機械工学科、社会建設工学科、応用化学科、電気電子工学科、知能情報工学科、感性デザイン工学科、循環環境工学科の7学科で構成され、毎年530名の入学生を迎え入れています。

工学部は私たちの未来社会を創造する知の広場です。私たちの日々の生活をより便利に、より安全に、そしてより豊かに楽しくするための未来の宝がたくさん詰まった場所です。工学部では皆さんの知的好奇心を育み、皆さんの独創的なアイデアが反映できる研究環境を大切にして、最先端の研究活動を通じた教育を実践しています。持続可能な社会の実現に向けて、現代社会が抱える諸問題を解決するためのイノベーションを私たちと一緒に目指していきましょう。未来の宝を私たちと一緒に創り出していきましょう。

山口大学工学部長 山田陽一

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