「静電気と放電 ビリッと体験」をテーマに「おもしろ科学教室」を実施しました

「静電気と放電 ビリッと体験」をテーマに「おもしろ科学教室」を実施しました

(令和3年4月8日掲載)

3月27日(土曜日)、下関市立王司公民館において工学部の岡田秀希技術専門員が講師となり体験型科学教室を実施し、王司小学校の4~6年生の児童19名と保護者ら3名が参加しました。

「静電気と放電 ビリッと体験」をテーマに、静電気には「+(プラス)」と「ー(マイナス)」の種類があること、物と物が接触すると電気が発生すること、2つの材質の組み合わせで電気の種類が決まること(帯電列)を演示実験により解説した後、参加者は実際に静電気を発生させて電気を帯びた物体の持つ力「クーロン力」を観察しました。次に、バンデグラフ起電機を使って雷を発生させ、間近で放電の迫力を体感したり、大型のプラズマボールを使って蛍光灯を光らせるなど普段は目に触れない機材を使った実験を体験しました。最後は、家庭にあるプラスチック製のストローやコップを材料に工作したライデン瓶(静電気を蓄える装置)を使って実験を楽しみました。静電気の基本である「電荷」という物理量は小学校では学びませんが、今回の体験を通じて、電気の性質を直感的に理解する貴重な機会を提供することができました。

令和2年度の「おもしろ科学教室」は、年度当初コロナ禍の影響により公共施設が休館となったため、利用ルールが緩和された7月末からの遅れたスタートとなりました。この頃には、マスク・手洗い・身体的距離の3つの基本はすっかり新しい生活様式として社会に定着しており、科学教室主催側は感染防止対策に注力することになりました。機材の準備や選定などハード面の対策に加え、演示や体験手順の見直しなど接触感染を避けるソフト面の工夫を多数取り入れました。そのため、教室に向けた準備や対策はイベントの計画段階から事後の観察段階までの長期間に渡ることになりました。

こうして、令和2年度は例年に比べて大幅に少ない773名の参加者数にとどまりましたが、感染防止対策の様々な制約の中で、従来の教室で提供してきた体験の質と量を可能な限り確保することを目標に実施できました。おもしろ科学教室は、コロナ禍の中での対面型イベントの実施モデルとして、様々なデータを取る意味でも価値ある取り組みとなりました。

(1)学校・公民館・児童館(2)学童保育
7/26 宇部市東岐波ふれあいセンター(39名)
7/29 下関地域福祉事業所きしゃぽっぽ(17名)
8/3   宇部市吉部ふれあいセンター(28名)
8/15 山口県児童センター(31名)
10/4 下関市彦島公民館(20名)
2/26 下関市誠意小学校(51名)
3/27 下関市王司公民館(22名)
8/4   下関市豊浦児童クラブ(128名)
        下関市安岡児童クラブ(84名)
8/5   下関市きくがわ児童クラブ(35名)
        下関市阿川児童クラブ(22名)
8/7   下関市角倉児童クラブ(38名)
8/12 下関市熊野児童クラブ(59名)
8/17 下関市文関児童クラブ(30名)
8/18 下関市西山児童クラブ(46名)
        下関市川中西児童クラブ(26名)
8/21 下関市川棚児童クラブ(32名)
        下関市江浦児童クラブ(37名)
10/5 下関市小月児童クラブ(28名)