工学部社会建設工学科卒業生の山口真理菜さんが2022年国際岩の力学会シンポジウムでBest Paper Award – Young Categoryを受賞しました

工学部社会建設工学科卒業生の山口真理菜さんが2022年国際岩の力学会シンポジウムでBest Paper Award – Young Categoryを受賞しました

(令和4年11月4日掲載)

令和2年度に山口大学工学部社会建設工学科(東アジア国際コース)を卒業した山口真理菜さん(現在,日本工営)が、2022年10月16(日)~19日(水)にパラグアイの首都アスンシオンで開催された国際岩の力学会(International Society for Rock Mechanics and Rock Engineering,本部リスボン、加盟国58、会員数約9000)主催の国際シンポジウム(IV Latin America Rock Mechanics Symposium)において、” Landslide monitoring using SBAS-DInSAR along the northern Bulgarian Black Sea coast near Topola village” (M. Yamaguchi, P.E. Yastika, N. Shimizu, N. Milev and I. Vrkljan) を発表し、Best Paper Award – Young Categoryを受賞しました。

受賞論文は、人工衛星合成開口レーダー(SAR)を用いて、ブルガリアの黒海沿岸の地すべり監視を実施したもので、近年注目の衛星SARがこれまで実施が困難であった広域的な地すべり安全監視に有効であることを示した当該分野としては先駆け的な内容です。この研究は本学の清水則一名誉教授が進めている衛星技術を用いた国際共同研究の一環として、山口真理菜さんが卒業研究として取り組んだものです。

衛星利用は、我が国、また、本学において重点研究分野の一つです。本学における研究が世界に発信され高く評価されたことは喜ばしく、今後の研究の発展に弾みがつくものと期待されます。なお、日本工営と本学は包括的連携・協力協定を締結しており、この度、山口真理菜さんはこの協定の一環としてシンポジウムに派遣されました。

Best Paper Award – Young Categoryを受賞(左:山口真理菜さん、右:Roberto Andrada パラグアイ地盤工学会会長)
研究発表(IV Latin America Rock Mechanics Symposium, Asunción, Paraguay)