創成科学研究科化学系専攻の池田奈美恵さんが溶液化学研究会若手の会・第2回冬季発表会において学生発表賞を受賞しました

創成科学研究科化学系専攻の池田奈美恵さんが溶液化学研究会若手の会・第2回冬季発表会において学生発表賞を受賞しました

(令和5年2月7日掲載)

2022年12月12日(月曜日)~12月13日(火曜日)にオンライン開催された溶液化学研究会若手の会・第2回冬季発表会において、大学院創成科学研究科化学系専攻博士前期課程2年の池田奈美恵さん(藤井研究室)が学生発表賞を受賞しました。

受賞講演題目は、「高濃度Li塩を溶解したイオン液体電解液中へのPEG鎖可溶化機構とLiイオン電池用ゲル電解質への応用」です。イオン液体電解液を溶媒とする高分子ゲルは、高いイオン伝導性を維持したまま固体化した機能性マテリアルであり、Liイオン電池用電解質として応用が期待されています。今回の講演では、イオン液体中には不溶な高分子(ポリエチレングリコール: PEG)を均一に溶かす新規媒体として「Li塩超濃厚イオン液体電解液」を見出し、その特異的可溶化メカニズムを分子レベルで解明するとともに、この可溶化現象を利用して合成した新規高分子イオンゲル電解質の電気化学特性を議論しました。

受賞に対して、池田さんは「このPEG鎖可溶化現象は学部4年生の頃発見し、進めてきた研究内容であり、この思い入れのあるテーマで受賞できたことを大変嬉しく思います。この受賞を励みに、今後の研究活動にさらに邁進していきたいと思います。」と述べています。