工学部研究紹介 研究詳細

コンピューテイングの仕組みを探求し、コンピューターのより良い使い方を追求する
インベーダーゲーム最適化問題シミュレーター:画面中央から左側にはインベーダーの位置と時間情報ならびに迎撃戦略の探索結果が示されている。
今や携帯・スマートフォンを含めれば一人1台以上所有するほど身近な存在になりました。これにはハードウェアの変化に依存しないソフトウェア技術の体系が存在していたことも寄与しています。私が当初から取り組んでいるのは"オートマトンと形式言語理論"と呼ばれる分野であり、20世紀初頭に打ち立てられたコンピューターの数学的抽象モデルを、有限の資源しか存在しない実世界に適用するための応用体系です。そのうち更に計算手続きの良しあしの尺度として計算所要時間やメモリー空間の使用効率を研究対象とするのが"アルゴリズム論"と呼ばれる分野です。図のオフライン型インベーダー最適化問題では、飛来するインベーダ一群の事前情報に基づいて迎撃数を最大化するための経路戦略を求めることが目的ですが、ここではどれだけ素早く最適戦略を求められるかが計算手続き(アルゴリズム)の評価基準です。

伊藤 暁

Ito Akira

研究関連キーワード
  • オートマトン理論・形式言語理論
  • アルゴリズム理論
  • 計算量理論
  • 組み合わせ最適化