工学部研究紹介 研究詳細

空からの高精細3次元測量で異常気象時代の防災を支えたい
ドローンで測量された3 次元点群(佐波川)。
20 分足らずの飛行で撮った写真から、約1 億点を測量している。
陸上だけでなく、浅い水の底も測量できる。
ドローンで撮影した写真を使って、地形や構造物を細かく効率よく測量する技術を開発しています。測量といえば三脚に器械を載せて覗くイメージがあるかと思いますが、この従来の方法では、1点1点の位置を測るのに時間がかかります。そのため、例えば河川の地形も満足な頻度・密度で測ることが出来ず、大きな河川でも5年に1度、200 m間隔で測量する程度でした。
豪雨の際、氾濫の危険や氾濫しやすい箇所を的確に予測するには、普段からその川の地形や植生の繁茂状況を細かく測っておくのが理想です。それを可能にする技術として、私たちはドローンを使った写真測量に着目し、出来るだけ効率と精度を上げるための撮影方法・解析方法を研究しています。技術的に複雑なテーマですが、日々妥協せずに議論を重ね、研究室全体で力を合わせて取り組むことで、各自の問題の発見・解決能力、効率的なチームワーク力、基礎を大切にする姿勢を育んでいます。

神野 有生

Kanno Ariyo

研究関連キーワード
  • 測量・リモートセンシング
  • 空間・環境統計
  • データサイエンス