工学部研究紹介 研究詳細

モータータンパク質を用いたマイクロ・ナノシステムの開発
本研究の概念図。
バイオテクノロジーと微細加工技術を融合し、マイク口・ナノシステムの構築を目指します。
近年、心身の健康管理や病気の予防などを目的に、血液検査やDNA解析などに必要とされる装置を小型化し、その場で検査結果を観察できるシステムが求められています。
上記のシステムを実現するために、私たちは、体の中で細胞分裂や筋肉の収縮運動などを担うモータータンパク質と呼ばれる、動くタンパク質に着目し、そのタンパク質を体の外で応用する研究をおこなっています。モータータンパク質の大きさは数十ナノメートル(髪の毛の太さの約1000分の1)であるため、装置の小型化に役立つだけでなく、分子やDNAなど、とても小さな物質を扱える技術として活用が期待されています。私たちは、モータータンパク質の運動制御に必要な装置を微細加工技術によって作製し、その中でタンパク質の運動方向や速度を制御することで、例えば、一滴の血液から成分分析や検査などをおこなうシステムへ応用できると考えています。

中原 佐

Nakahara Tasuku

研究関連キーワード
  • ナノマイクロメカト口ニクス
  • ナノマイクロ加工
  • バイオメカニクス
  • ナノバイオシステム