工学部研究紹介 研究詳細

水害軽減のための技術開発~気候変動リスクに対応できる安心・安全な社会を目指して~
水路中央部の白いテープを貼った部分の壁を取り外すことができます。遠心力の効果によって破堤時の越流流量が直線水路と比較して大きくなります。
近年、地球温暖化や気候変動が重要な関心事となっています。それにともない台風や豪雨などの気象災害の増加が懸念されています。とくに短時聞に比較的狭い領域に大量の降雨、いわゆるゲリラ豪雨などが社会的にも関心を集めています。
豪雨は河川洪水を引き起こします。特に河川が蛇行したところでは防波堤が破壊されやすく甚大な被害につながります。本研究室では写真に示すような円弧状の水路を用いて、水路壁の一部が破壊されたときに、どの程度の水量が流れ出すか検討しています。また流れ出した水量によって、どのように市街を氾濫水が広がるのかをコンピューターを用いてシミュレーションを行っています。
また、避難は防災上、大切な行動です。住民が迅速に避難行動が行うためには、防災意識を向上させておく必要があります。住民の防災意識やその向上方法について研究しています。

朝位 孝二

Asai Koji

研究関連キーワード
  • 防災水理学
  • 計算水理学
  • 河川・沿岸水理学