工学部研究紹介 研究詳細

3次元立体視空間における視覚情報処理過程の解明
立方体を観察した時の網膜像の差の模式図
3次元空間での奥行きの知覚や数量の知覚がどのように処理されているかについての視覚特性を明らかにするための研究を行っています。人間は日常3次元空間の中で対象の様々な物理刺激属性(距離、奥行き、色、数量など)を処理しながら暮らしています。一般に人間の知覚は、物理刺激属性を正確に反映していると考えられていますが、必ずしも知覚と物理刺激は常に一致するわけではありません。画像などを観察したときの人間の感覚を測定し、物理刺激と測定した反応の間の関係から、脳の処理過程がどのように行われているかを研究しています。脳内の情報処理過程をより深く理解するために、心理物理学的測定法、生理学的測定法、計算論的アプローチの方法を用いて研究を行っています。3次元空間での視覚特性を利用した技術として、VR、AR、MRがあり、エンターテイメント(3D映画や3Dゲームなど)や医療ARなどで広く活用されてきています。

相田 紗織

Aida Saori

研究関連キーワード
  • 感覚・知覚・感性
  • 画像情報処理
  • バーチャルリアリティ
  • ニューラルネットワーク