工学部研究紹介 研究詳細

地盤工学に基づくメタンハイドレートなどの深海底資源開発
想定されるメタンハイドレート生産中の地層内の状況、燃えるMHを含む砂、試料観察が可能なMH生産シミュレーション装置の外観と極端な実験例、評価例
メタンハイドレート(以下、MHと記述)は、将来の天然ガス資源として注目されており、日本近海において、相当量のMHの賦存が確認されています。MHは地層内では、砂の隙間に粒状の固体として存在しています。効率的にMHを資源として利用するには、MHを分解し、メタンガスと水に分けて、回収する必要があります。MHを地層内で分解するには、圧力を下げるか、温度を上げる必要があります。地層中で分解し、発生したメタンガスを生産システムにより、回収する方法をMHの生産と言います。研究では、実験装置内で深海底の温度・圧力を再現し、砂の隙間にMHを作製し、それを分解するMHの生産を再現し、MHの生産をより効率的に行う手法を検討しています。MHの生産に伴って地層に生じる影響についても研究を行っています。これらの研究は、実験だけでなく、数値シミュレーションも併せて行い、生産性の評価、MH生産手法開発に取り組んでいます。

吉本 憲正

Yoshimoto Norimasa

研究関連キーワード
  • 土質力学
  • 地盤環境工学
  • 海洋資源・エネルギー
  • 資源開発